あえて反対する運動
アンチテーゼと総合による精神史の進歩に代わる選択肢として、宗教的論理は「も」と「むしろ」という二つの異なる演算子によって進歩します。このように、宗教性は新しい領域に拡大され、その後特にそれらの領域に定着します。例えば、ユダヤ教は宗教に書物をも加える運動から、宗教をむしろ書物に見出す運動へと変化しました。祈りを意図としても見る見方から、意図としてむしろ見る見方へ、そして宗教的命令が心の中にも広がることから、むしろ心の義務として見る見方へと変化しました。まもなく、宗教がコンピュータの世界にも入ることは、むしろコンピュータにおいて宗教的領域があるという見方に変わるでしょう