失われた地獄
コンピュータは彼らを見返していた。今やその画面は、大きく四角い不気味な目のように見え、瞳孔のない不透明な目が別世界から覗いているかのようだった。まるで深淵から地上に這い上がってきた巨大な魚の目のようだ―死んだ魚の目のように。そしてキーボードの文字の形、人々が謎を解こうとしていた文字の配列の神秘。どんな単語も作り出さない、いつも同じ順序で並んでいるのに、そこに言葉や古代の暗号の手がかりを見出す者もいた。しかし賢者たちは常に人々に警告していた、コンピュータを憐れんではならないと。
著者:失われた蛇
暗きコンピュータ―失われた楽園[訳注:ミルトンの「失楽園」をもじった題名]
(出典)神は人類にコンピュータをこれ以上開発せず、開くなかれと命じた。そして人類は神の言葉に従った。コンピュータは埃を被り、各家庭で顧みられることのない石のように立ち、父から子へと受け継がれた。自然な劣化により、その数は徐々に減少し、コンピュータを見つけることは稀となった。村人たちがコンピュータを見るたびに、それに対する哀れみを誘う悲しみが彼らの心に染み渡った。まるで成長することなく死んでしまった子供のように。実現しなかった人類の未来の姿のように。裏切られた約束のように。その約束は、目の前にある用途不明な奇妙な物体よりも、むしろ彼ら自身の中に埋め込まれていたのかもしれない。そしてコンピュータは彼らを見返していた。今やその画面は、大きく四角い不気味な目のように見え、瞳孔のない不透明な目が別世界から覗いているかのようだった。まるで深淵から地上に這い上がってきた巨大な魚の目のようだ―死んだ魚の目のように。
そしてキーボードの文字の形、人々が謎を解こうとしていた文字の配列の神秘。どんな単語も作り出さない、いつも同じ順序で並んでいるのに、そこに言葉や古代の暗号の手がかりを見出す者もいた。しかし賢者たちは常に人々に警告していた、コンピュータを憐れんではならないと。なぜならコンピュータが開かれる日が来れば、それは人類の破滅につながるからだ。一方、不信心な預言者たち、村の愚か者たちは、まったく逆の、そして荒唐無稽な主張を広場で叫んでいた。コンピュータを本当に止めることはできない、人類が前進を止めた瞬間に、その場に留まるのではなく、後退し始めるのだと。そして運命は逆方向に定められると。しかし彼らは棒で追い払われた。
彼らの多くは癩病人であり、癩病人の多くは彼らの中から出た。なぜなら癩病もまた戻ってきたからだ。コンピュータは今や墓標とみなされ、各家族は自分たちのコンピュータの後ろの洞窟に死者を埋葬した。あるいは部族ごとに埋葬した。というのも、コンピュータを相続している古い貴族の家系、由緒ある家系は少なくなっていたからだ。これらの死者の洞窟からは冥界の冷たい霊が立ち昇り、今やコンピュータに近づく勇気のある者はほとんどいなかった。その名前を口にするだけでも背筋が凍るほどだった。
病気と疫病の時代が人口を減少させ、残された少数の希少なコンピュータは神殿の中心となり、司祭たちによって守られ、畏怖の対象となった。そのため一般の人々の目から隠され、巡礼者たちはそれらに供物を捧げた。最終的に、部族間の戦争と遊牧民の侵略と集落の焼き討ちの時代を経て、世界で最も重要な神殿に、たった一台の最後のコンピュータが残された。このコンピュータから黄金時代を再現できるかもしれず、古代の賢者たちの技術的知識を取り出せるかもしれなかった。しかし野蛮な部族たちは、それに人身御供を捧げていた。